【保育士の生理対策】トイレに行けない・休めない現場でどう乗り切る?

保育士として働く女性にとって、生理は避けて通れない毎月の悩みです。
「子どもから目が離せずトイレに行けない」「体調が悪くても休めない」「プール活動に参加できず困った」──そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
実際の調査でも、保育士の3人に1人が「ナプキン交換を我慢している」と答えており、現場ならではの厳しい状況が明らかになっています。症状がつらいのに我慢を重ねると、心身に大きな負担となり、保育の質にも影響を及ぼしかねません。
この記事では、以下のことがわかります。
- 保育士が抱える生理中の具体的な悩み
- シーン別の対処法(プール・保育中・生理痛が重いとき)
- 保育士におすすめの生理ケアアイテム
- 保育中でもできる生理痛緩和の工夫
「無理をせず、工夫しながら働く」ためのヒントを見つけて、毎月のつらさを少しでも軽くしていきましょう。
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保育士が直面する生理の悩みとは?

生理は毎月やってくる自然な体のサイクルですが、保育士にとっては大きな負担になることがあります。子どもたちを常に見守り、突発的な対応を求められる仕事柄、自由にトイレに行ったり休んだりすることが難しいからです。
実際に調査では、保育士の3人に1人(32.4%)が「ナプキンの交換を我慢している」と回答しています。一般企業の女性社員と比べると、その割合はなんと30倍。さらに、8割以上の保育士が「生理が辛くても休んだことはない」と答えており、現場の厳しさが浮き彫りになっています。
生理中の主な症状としては以下のようなものが挙げられます。
- 腹痛・腰痛
- 頭痛・吐き気
- 貧血やめまい
- だるさ・集中力の低下
- かぶれや肌荒れ(交換できないことが原因)
このように、症状と勤務環境が重なることで、保育士は体調不良を我慢せざるを得ない状況に陥りやすいのです。しかし、我慢は心身の負担を大きくし、仕事の質にも影響します。だからこそ、「工夫」と「対策」が必要なのです。
「職場のロリエ」に見る改善事例

画像出典:kaoスマイル登園 (https://note.com/kao_smile_touen/n/n55c3306c53b7)
その一例が、株式会社さくらさくみらいが2023年から全園で導入した取り組み「職場のロリエ」です。これは園内トイレにナプキンを常備することで、保育士が気軽に交換できる環境をつくるもの。
導入前は「更衣室が4階にあり、靴を履き替えてナプキンを取りに行くのが大変」「急な生理で持ち合わせがなく困る」といった声が多く、同僚に借りることも珍しくありませんでした。ところが設置後は、
- わざわざ更衣室に取りに行く手間がなくなった
- ナプキンの持ち忘れや貸し借りの負担が減った
- 頻繁に交換できる安心感が生まれた
といった効果があり、保育士の間で「よかった!」「本当に助かる」と好評を得ています。
さらに園長先生は、「ナプキンが設置されたことで、生理について少しオープンに話せる雰囲気ができ、気持ちに余裕を持って子どもと向き合えるようになった」と話しています。
つまり、生理に関する悩みは「個人の我慢」ではなく、職場環境の工夫で大きく改善できる課題でもあるのです。が必要なのです。
出典:BABY JOB株式会社 プレスリリース「【女性保育士の約450人に聞いた、トイレ・生理の悩み実態調査】」および「さくらさくみらい水道での『職場のロリエ』導入事例」(2023年)
保育中に生理が辛いときの対処法

生理は突然やってくるもの。保育の現場では「こんなときどうしたらいいの?」という場面が多くあります。ここでは具体的なシチュエーションごとに解説します。
水遊びやプールのとき
夏場のプール活動や水遊びは、保育士にとって悩みどころです。生理中はナプキンが使えず、水に入ることが難しいからです。
対応方法
- 他の先生に事情を伝えて監視役や着替えの担当にまわる
- タンポンや月経カップを活用して、どうしても入水が必要な場合に備える
プールは子どもの安全が最優先です。無理をして入水するよりも、チームで役割分担をすることが結果的に安心につながります。
トイレに行けないとき
「子どもから目が離せない」「ひとり担任で交代が難しい」そんな状況では、交換を我慢してしまいがちです。
対処法
- 夜用ナプキンやショーツ型ナプキンで漏れを防ぐ
- 経血量が多い日は月経カップを併用する
- 勇気を出して同僚に短時間の交代をお願いする
我慢しすぎると、かぶれや感染症のリスクが高まります。トイレに行けるタイミングを工夫することはもちろん、普段から「生理のときは少し協力してほしい」と伝えておくことも大切です。
動けないほど生理痛が酷いとき
どうしても立っているのも辛いときは、無理をせず「休む」ことが必要です。
- 生理休暇を利用できるか事前に確認しておく
- 鎮痛薬を早めに服用する(効果が出るまで20〜30分かかるため、我慢せず予兆の段階で)
- 体を温める工夫(腹巻・ホッカイロ・温かい飲み物)
- 軽いストレッチや腰回しで血流を促す
- 症状が重い場合は婦人科に相談して、ピルや薬を処方してもらう
責任感から無理をして働き続けると、かえって子どもたちに危険が及ぶこともあります。特に生理1〜2日目は症状が強く出る人が多いので、休むことを選ぶ勇気も必要です。
「保育中でもできるセルフケア」
生理痛は人によって差が大きいですが、次のようなセルフケアは多くの保育士に役立ちます。
- 体を温める:お腹を覆う下着や腹巻、カフェインレスの温かい飲み物
- 軽いストレッチ:腰回しや足首ストレッチを子どもがお昼寝中に行う
- 鎮痛薬を持ち歩く:痛くなる前に早めに服用するのがポイント
(出典:看護師監修「保育士必見!つらい生理痛の対策3つ」)
長期的にできる体質改善
毎月の辛さを軽減するには、日々の生活習慣の見直しも重要です。
- 規則正しい生活でホルモンバランスを整える
- 首・手首・足首を冷やさない工夫で血流を改善
- 食事で体を温める(ショウガ・ネギ・ビタミンEを含む食品)
- 適度な運動習慣(ウォーキングや軽いストレッチ)
こうした取り組みは即効性はありませんが、将来的に「毎月の生理が少し楽になる」ことにつながります。
保育士におすすめの生理ケアアイテム
忙しい保育現場だからこそ、ちょっとした工夫で快適さが大きく変わります。ここでは、特に「トイレに行きづらい」「冷えやかぶれが気になる」という保育士さんにおすすめの生理ケアアイテムを紹介します。
長時間安心!月経カップ

近年注目を集めているのが「月経カップ」です。
シリコーン製の柔らかいカップを体内に挿入して経血をためる仕組みで、最長12時間使用可能。ナプキンのように頻繁に交換する必要がないため、トイレに行きづらい保育士には特に心強い味方です。
メリット
- 洗って繰り返し使えるため経済的
- ニオイやムレが軽減される
- 外出先での「ナプキンの持ち歩き問題」がなくなる
注意点
- 初めて使うときは慣れるまでに練習が必要
- 消毒や洗浄をしっかり行う必要がある
「プールや水遊びの日も安心できる」「仕事に集中できる」といった声も増えており、保育士さんのライフスタイルにマッチする新しい選択肢といえるでしょう。
肌にやさしい!オーガニックコットンナプキン

「かぶれやかゆみでつらい」という方には、オーガニックコットン100%ナプキンがおすすめです。一般的なナプキンに使われる高分子吸収材(ポリマー)が入っていないため、体を冷やしにくく、敏感肌の方でも安心。
メリット
- 肌トラブルを防ぎやすい
- 自然素材のため通気性が良くムレにくい
- 廃棄時も環境負荷が少ない
実際に使った保育士さんからは「長時間交換できない日でもかぶれにくくなった」「子どもと動き回っても快適」といった声も。体に優しいだけでなく、心地よさから生理中のストレス軽減にもつながります。
冷えを防ぐ!カイロポケット付きサニタリーショーツ

「冷えは生理痛の大敵」と言われています。そこでおすすめなのがカイロを入れられるポケット付きサニタリーショーツ。お腹部分に小さなカイロを入れれば、保育中でもじんわり温めて痛みを和らげられます。
メリット
- お腹全体をしっかり覆うデザインで保温性抜群
- 制服の下でも自然に着られる
- 冷えによる腹痛・腰痛の軽減につながる
特に冬場や冷房の効いた夏の室内など、「気づかないうちに冷えていた」という場面に効果的です。実際に使用する保育士さんからは「一日中安心して過ごせる」と好評です。
保育中でもできる!生理痛を和らげる工夫
痛みをゼロにするのは難しくても、ちょっとした工夫で和らげることは十分可能です。保育士は長時間立ちっぱなし・動きっぱなしの仕事だからこそ、「我慢」ではなく「ケア」を取り入れることが大切です。ここでは現場でも取り入れやすい工夫を紹介します。
体を温める
生理痛の大きな原因の一つは「冷え」。体が冷えると血流が滞り、痛みが増してしまいます。
- 腹巻やカイロで下腹部や腰を温める
- 厚手の靴下で足首からの冷えを防ぐ
- 制服の下にインナーを重ねる
実際に「お腹にカイロを当てているだけで仕事がしやすくなる」という声も多く聞かれます。特に冬場や冷房の効いた部屋では意識して温めましょう。
温かい飲み物を選ぶ
飲み物を工夫するだけでも体調は変わります。冷たい飲み物は体を冷やし、生理痛を悪化させる原因になるからです。
- 白湯やノンカフェインのハーブティー
- ホットココアやはちみつ入りホットレモン
- 白湯やノンカフェインのハーブティー
- ホットココアやはちみつ入りホットレモン
カフェインは血管を収縮させるため逆効果になる場合があります。休憩中は「温める」をキーワードに選びましょう。
鎮痛薬やピルを上手に使う
「薬に頼るのはよくない」と思い込み、無理に我慢してしまう人もいますが、強い痛みを抱えながら保育をするのはかえって危険です。
- 鎮痛薬は「痛みが出てから」ではなく、出そうな時に早めに服用すると効果的
- 婦人科で体質に合った薬や低用量ピルを処方してもらうのも一つの方法
薬を上手に取り入れることは、子どもと安全に向き合うための大切な選択です。
軽いストレッチや子どもと体操
保育士の仕事は立ちっぱなしや抱っこが多く、血流が滞りやすい環境です。そこでおすすめなのが短時間のストレッチ。
- 腰回し(両手を腰に当てて円を描くように回す)
- 足首ストレッチ(つま先を上下に動かす)
- お昼寝中や子どもと一緒にできる簡単な体操
無理のない範囲で体を動かすことで、痛みの原因となる血流の悪化を防ぎ、リラックス効果も得られます。
ツボ押しでリラックス
東洋医学でも、生理痛に効果的とされるツボがあります。休憩中や立ち仕事の合間に押すだけでも血流改善やリラックスにつながります。
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本分上の場所
- 気海(きかい):おへそから指2本下の場所
親指で軽く押す、または円を描くようにマッサージするだけでOK。ツボ押しは簡単で目立たないため、仕事中でも取り入れやすいセルフケアです。
無理をしない!体と向き合いながら働くコツ
生理は「我慢して当たり前」ではありません。
しかし保育の現場では「子どもを最優先にしなければならない」「同僚に迷惑をかけられない」という思いから、つい無理をしてしまう方も多いでしょう。けれども、その無理が積み重なると体調の悪化や仕事への意欲低下につながり、結果的に子どもにも良い保育を届けられなくなってしまいます。
体調不良をオープンに話せる職場づくり
生理や体調不良をタブー視せず、「今日は少し体調が重い」と気軽に言える職場環境はとても大切です。
実際に「職場のロリエ」を導入した園では、ナプキンを気軽に交換できる安心感が生まれただけでなく、「今月ちょっと重いんだよね」と同僚同士で話せる雰囲気ができたと報告されています。こうした風土があるだけで、保育士同士が支え合いやすくなります。
仕組みやサービスを取り入れる
花王とBABY JOBが展開する「職場のロリエ」のように、ナプキンを職場に常備する取り組みや、ボディシート・温熱アイテムの備え付けといった小さな工夫でも、働きやすさは大きく変わります。
また、園によっては生理休暇や有給を1時間単位で取得できる制度を整えているところもあります。こうした制度を知り、遠慮せずに活用することが、長く安心して働くための一歩になります。
無理のない業務調整をする
生理痛が強い日や体調が優れない日は、プールや屋外活動を同僚に任せ、室内保育や事務作業に回るなどの工夫をしましょう。自分が全てを抱え込む必要はなく、役割を調整することで安全に子どもを見守ることができます。
自分の体を大切にすることは「保育の質」を守ること
「自分が無理をする=良い先生」という考え方はもう古い時代のものです。保育士自身が体を大切にし、安心して働ける環境を整えることこそが、子どもにとっても最善の保育につながります。
生理は自然な現象であり、恥ずかしいものではありません。
だからこそ、一人で抱え込まず、環境や周りのサポートを活用していきましょう。
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まとめ
保育士の生理対策は、「我慢しない」「工夫する」「相談する」の3つが大切です。
- アイテムを活用して快適さを高める
- 体調が辛いときは無理せず休む
- 同僚や職場と協力して働きやすい環境をつくる
体を大切にすることは、子どもたちのためでもあります。
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