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保育士の人件費が5.3%増|ニュースから読み解く“給料が上がらない園・上がる園”の決定的な差

2026 2/06
保育制度

2025年度、保育士の人件費が「5.3%増」になるというニュースが大きな注目を集めています。こども家庭庁が発表した処遇改善策により、補正予算には844億円が計上され、保育士の年収は平均で約20万円アップすると報道されました。

しかし現場では、
「正直、給料が上がった実感がない…」
「処遇改善って毎年言われるけど、何が変わったの?」
という声が多く上がっています。

なぜ人件費は増えているのに、給料が上がらない園が存在するのか。
逆に、しっかり給料が上がっている園との「決定的な差」はどこにあるのか。

この記事では、以下を、現場目線でわかりやすく解説していきます。

  • 人件費5.3%増のニュースの本質
  • 給料が上がらない園の構造
  • 給料が上がる園の共通点
  • 今後の業界の変化と転職判断の基準
目次
  • 保育士の人件費「5.3%増」とは?ニュースの要点を整理
    • どんな調査・データなのか?
  • 人件費が増えても「保育士の給料が上がらない園」が多い理由
    • 増えたのは“総人件費”であって“基本給”ではない
    • 処遇改善加算が“全額給与にならない”カラクリ
    • 園の経営圧迫が始まっている現実
  • 逆に「給料がちゃんと上がっている園」の特徴とは?
    • 国の加算を“給与に100%反映”している園
    • 定員が安定している園
    • 離職率が低く、採用コストがかからない園
    • 園長・理事長が“経営感覚”を持っている園
  • 人件費5.3%増で起きる“これからの保育業界の変化”
    • 給料が上がる園・下がる園の二極化
    • 人手不足がさらに深刻化する理由
    • 倒産・閉園リスクが高い園の特徴
    • 人件費を払えない園は“働き方”が地獄化する
  • 保育士は今、転職すべき?残るべき?判断基準
    • 今すぐ転職を考えた方がいい人
    • 今の園に残ってもいい人
  • 人件費が上がるほど「職場環境の格差」は広がる現実
    • 忙しくなる園・楽になる園の差
    • DX導入園 vs 紙だらけ園
    • 加配がつく園 vs ワンオペ状態の園
  • よくある質問(FAQ)
  • 今の園、このままで大丈夫ですか?
  • まとめ|「人件費5.3%増」は“チャンス”でもあり“淘汰の合図”でもある
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保育士の人件費「5.3%増」とは?ニュースの要点を整理

まずは、今回の「人件費5.3%増」が何を意味するのかを正しく理解しておきましょう。

どんな調査・データなのか?

今回の改定は、こども家庭庁が2025年度(令和7年度)の公定価格における人件費部分を5.3%引き上げる方針を決定したことによるものです。

  • 調査主体:こども家庭庁
  • 対象施設:認可保育所・認定こども園など
  • 改定率:前年比 5.3%増

この引き上げは、国家公務員の給与改定(人事院勧告)に連動した「人勧分」がベースになっています。
2024年は10.7%増と過去最大でしたが、2025年もそれに次ぐ過去2番目の高水準
です。

なぜ今、人件費が上がっているのか?

人件費が引き上げられている背景には、次の3つがあります。

  • 処遇改善を国策として進めているため
  • 深刻な人手不足に歯止めをかけるため
  • 離職率の高止まりを防ぐため

保育士の平均月収は約32.9万円と、全産業平均より約6万円も低い水準です。このままでは人材が確保できず、保育そのものが成り立たなくなる危機感が、国全体に広がっています。

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人件費が増えても「保育士の給料が上がらない園」が多い理由

ここが、現場の保育士が最も疑問に感じているポイントです。

増えたのは“総人件費”であって“基本給”ではない

人件費が5.3%増と聞くと、「そのまま給料が上がる」と思いがちですが、実際は違います。増額分の多くは、次のような用途に使われています。

  • 交通費の増額
  • 派遣職員の人件費
  • 残業代
  • 加配職員の増員分

つまり、個々の保育士の基本給が必ずしも上がるわけではありません。

処遇改善加算が“全額給与にならない”カラクリ

処遇改善加算は、

  • 賞与として支給
  • 一時金として年1回支給
  • 手当として分配

など、園ごとの裁量に大きく委ねられています。

さらに、給与として支給する場合は、社会保険料の事業者負担分も発生します。そのため、自治体から入ってきた金額をそのまま職員に配ってしまうと、園側の持ち出しが発生する構造になっています。

園の経営圧迫が始まっている現実

人件費が上がる一方で、

  • 物価高
  • 光熱費の高騰
  • 給食費の上昇

といったコストも同時に膨らんでいます。
その結果、「人件費が上がっても、給与に十分回せない園」が増えているのが実情です。

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逆に「給料がちゃんと上がっている園」の特徴とは?

一方で、実際にしっかり昇給が実現している園も確実に存在します。

国の加算を“給与に100%反映”している園

ホワイト園の最大の特徴は、処遇改善加算を
「賞与」ではなく「基本給アップ」に反映していることです。

これにより、

  • 月給
  • ボーナス
  • 退職金

すべてが連動して底上げされます。

定員が安定している園

給料が安定して上がる園は、次の特徴があります。

  • 常に定員が90%以上
  • 地域からの信頼が厚い
  • 見学や入園希望が絶えない

定員の安定=収入の安定=給与の安定に直結します。

離職率が低く、採用コストがかからない園

離職が多い園ほど、

  • 求人広告費
  • 人材紹介手数料
  • 新人教育コスト

にお金がかかり、その分、給与に回せなくなります。
人が辞めない園ほど、給料が上がりやすいのです。

園長・理事長が“経営感覚”を持っている園

  • 人件費を「コスト」ではなく「投資」と考える
  • 長期的な財務設計をしている

この意識の差が、給料格差を生みます。

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人件費5.3%増で起きる“これからの保育業界の変化”

給料が上がる園・下がる園の二極化

今後は、

きちんと払える園

払えない園

の二極化が一気に加速します。
同じエリアでも、月収に5万円以上の差が出る時代に入っています。

人手不足がさらに深刻化する理由

給料が上がらない園からは、
→ 給料が上がる園へ
→ 保育業界の外へ

と人材が流出します。
その結果、人手不足がさらに深刻化します。

倒産・閉園リスクが高い園の特徴

次の特徴が重なっている園は要注意です。

  • 慢性的な定員割れ
  • 賞与が出ない
  • 処遇改善の説明が一切ない
  • 求人を出し続けている

人件費を払えない園は“働き方”が地獄化する

給料が上がらない園ほど、

  • ワンオペ増加
  • サービス残業
  • 業務負担の増大

が起こりやすく、働き方はどんどん過酷になります。

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保育士は今、転職すべき?残るべき?判断基準

今すぐ転職を考えた方がいい人

次の項目に当てはまる方は、転職を本気で検討すべきタイミングです。

  • 何年も昇給がない
  • サービス残業が常態化
  • 処遇改善の説明が一切ない
  • 人が辞め続けている

今の園に残ってもいい人

一方で、次の条件がそろっている場合は、今後も昇給の可能性があります。

  • 昇給ルールが明確
  • 処遇改善の説明がある
  • 人間関係が安定している
  • 定員が常に埋まっている

\転職を考えたら/

上記の「今すぐ転職を考えた方がいい人」の項目に当てはまったら転職のサインです!
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人件費が上がるほど「職場環境の格差」は広がる現実

忙しくなる園・楽になる園の差

人件費に余裕がある園ほど、

  • 事務員配置
  • 行事の見直し
  • 業務の分業化

が進み、現場の負担が大きく下がります。

DX導入園 vs 紙だらけ園

  • 連絡帳アプリ
  • 勤怠の自動管理
  • 電子化された記録

これらを導入している園ほど、残業が少なく、給料が高い傾向があります。

加配がつく園 vs ワンオペ状態の園

人件費に余裕がない園ほど、

  • 加配なし
  • フリーなし
  • 休憩が取れない

という悪循環に陥ります。

よくある質問(FAQ)

人件費が上がれば必ず給料は上がりますか?

いいえ。園の配分方針によって、上がらないケースも多いです。

パート・派遣も上がりますか?

契約や園の方針次第です。

処遇改善は今後も続きますか?

国の方針としては継続する見込みが高いです。

経営が苦しい園はどう見抜けばいい?

賞与が出ない、定員割れ、求人が常に出ている園は要注意です。

今の園、このままで大丈夫ですか?

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まとめ|「人件費5.3%増」は“チャンス”でもあり“淘汰の合図”でもある

人件費5.3%増は、
保育士にとって「給料が上がるチャンス」であり、同時に「園の経営力が丸裸になるタイミング」でもあります。

  • 給料が上がる園は生き残る
  • 給料が上がらない園は淘汰される

この流れは、もう止まりません。

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