保育士試験|受験資格や難易度、試験の流れまで徹底解説

「保育士になりたいけど、試験の内容や難易度が不安」「勉強と仕事を両立できるか心配」
──そんな方に向けて、この記事では保育士試験の概要から出題内容、受験資格、合格率や勉強法までをわかりやすく解説します。
この記事を読むとわかること:
- 保育士試験の試験内容と日程
- 合格率や難易度の実態
- 効率的な勉強法と受験対策
保育士試験とは?
保育士試験とは、国家資格「保育士資格」を取得するための全国統一試験です。
児童福祉法に基づき、保育に関する専門的な知識と技能を有することを証明するもので、
試験に合格することで保育士登録が可能となります。
養成校を卒業していなくても、受験資格を満たせば誰でも挑戦できるのが特徴です。
保育士試験の概要
筆記試験と実技試験の日程(令和7年度)
- 前期: 筆記試験 4月19日(土)・20日(日)、実技試験 6月29日(日)
- 後期: 筆記試験 10月18日(土)・19日(日)、実技試験 12月7日(日)
申込方法
2025年(令和7年)より、オンライン申請が可能になりました。
スマホで写真をアップロードし、クレジットカード決済ができます。
受験料
- 通常:12,950円(手引き郵送料込)
- 全科目免除者:2,650円
試験会場
全国の都道府県に1会場以上。
住所以外でも受験可ですが、会場の指定はできません。
合格発表
- 筆記試験:前期は6月、後期は11〜12月
- 実技試験:前期は8月、後期は1月
合格基準
- 筆記試験:全9科目で各科目6割以上の得点
- 実技試験:選択した2分野とも6割以上の得点
筆記試験で合格した科目は、合格年度を含む3年間は免除されます。
地域限定保育士について
地域限定保育士とは?
地域限定保育士とは、国家戦略特区制度に基づき、一定の地域・期間に限定して働ける保育士資格です。
保育人材の確保が課題となっている地域において、より柔軟な採用を可能にするための制度です。
通常の保育士資格と同様に筆記試験・実技試験が課されますが、3年間の就労実績を経ることで、全国どこでも勤務できる「保育士資格」への切り替えが可能です。
試験実施地域(例)
地域限定保育士試験は、以下のような国家戦略特区に指定された自治体で実施されています。
- 神奈川県(横浜市・川崎市など)
- 大阪府(大阪市など)
- 沖縄県(那覇市など) ※実施地域は年度により変更の可能性あり。
実技講習会の活用
通常の保育士試験では実技試験が必要ですが、地域限定保育士制度では一部自治体において実技試験の代わりに実技講習会を受講することで免除されるケースがあります。
たとえば、神奈川県では「地域限定保育士試験・実技講習会」を修了すれば、実技試験が免除される仕組みがあり、特にピアノや表現技術が苦手な方にとっては大きなメリットとなります。
メリットと注意点
メリット:
- 実技講習で実技試験が免除される自治体がある
- 保育士資格を取得しやすくなる
- 特定地域での就職に強い
注意点:
- 最初の3年間は、資格取得地域内でしか働けない
- 対象地域や講習制度の有無は年度ごとに異なるため、最新情報の確認が必須
筆記試験について
出題科目と配点(9科目)
- 保育原理(100点)
- 教育原理(50点)
- 社会的養護(50点)
- 子ども家庭福祉(100点)
- 社会福祉(100点)
- 保育の心理学(100点)
- 子どもの保健(100点)
- 子どもの食と栄養(100点)
- 保育実習理論(100点)
出題形式
- マークシート方式
- 1科目でも不合格があると実技試験には進めません
実技試験について
筆記試験に合格すると、次は実技試験に進みます。
保育現場で求められる表現力・子どもへの伝え方が評価される試験で、以下の3科目のうち2つを選択します。
選べる3科目
- 音楽表現:課題曲2曲をピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかで弾き歌い
- 造形表現:保育場面を色鉛筆で表現(制限時間45分)
- 言語表現:3歳児向けに昔話などを3分間で素話
合格基準は各50点満点中30点以上を2科目で取得することです。
音楽表現のポイント
- 課題曲(例:「証城寺の狸囃子」など)を歌いながら伴奏
- 評価の中心は子どもに伝える力、歌と伴奏のバランス、表情
- 「歌だけ」「伴奏だけ」はNG
- ピアノは会場設置、それ以外の楽器は持参
楽器や演奏に不安がある場合は、選択しないのも戦略のひとつです。
造形表現のポイント
- よくあるテーマ:「豆まき」「水遊び」「誕生日会」など
- 園児・保育士の動きや表情が伝わる構図が好印象
- 明るく豊かな色づかいを意識
- 制限時間45分内に完成させるスピードと構成力がカギ
頻出モチーフ(園庭・遊具・保育士など)はあらかじめパターン練習をしておくのが効果的です。
言語表現のポイント
- 3歳児向けに「ももたろう」「3びきのこぶた」などを素話で3分間
- 評価は声のトーン、テンポ、表現の抑揚、話の構成
- 身振り手振りはOK、小道具や台本はNG
- 課題は事前に発表されるため、繰り返し練習で暗記+アレンジを
「話すのが得意」「人前に慣れている」方におすすめです。
科目選びのコツ
- 得意分野を選ぶのが基本
- 経験がなくても「楽しく練習できそうか」で選んでOK
- 苦手科目がある場合は消去法で選択するのも有効です
保育士試験の受験資格
最終学歴ごとの受験資格
- 大学・短大卒業: 保育に関係ない学部でもOK
- 大学・短大在学中: 2年以上在学かつ62単位以上でOK
- 専門学校卒: 修業年限2年以上の専門課程卒業でOK
- 高卒(条件あり): 平成3年3月以前の卒業、または実務経験(2年以上・2,880時間以上)
- 中卒: 実務経験(5年以上・7,200時間以上)
保育士試験の難易度
合格率の推移(過去5年)
- 令和元年:23.78%
- 令和2年:24.25%
- 令和3年:19.96%
- 令和4年:29.9%
- 令和5年:26.9%(出典:厚生労働省)
合格率が低い理由
- 9科目すべて6割以上で合格
- 年度による科目ごとの難易度の振れ幅が大きい
保育士試験の勉強方法
保育士試験は、限られた時間でも効率的に学べば合格を目指せる国家資格です。仕事や家事と両立する受験者も多いため、自分に合った学習スタイルを選ぶことが重要です。
勉強時間の目安
- 合計:100〜180時間
- 1日1時間で3〜6ヶ月の勉強期間
勉強法の選び方
- 独学: 費用を抑えたい方向け。ただし自己管理が必要
- 通信講座: 忙しい社会人や初学者向け(例:キャリカレ、ユーキャンなど)
- 通学スクール: スケジュール管理が苦手な方に最適
効果的な学習法
- インプット:まずはテキストを通読
- アウトプット:問題集・過去問演習
- 過去問活用:出題傾向に慣れる
まとめ
保育士試験は決して簡単な試験ではありませんが、正しい情報と計画的な勉強があれば、誰でも合格を目指せます。科目数が多く、長期戦になりがちな試験だからこそ、途中で不安になることもあるでしょう。
しかし、1科目ずつ着実に合格を積み重ねていける仕組みや、年2回の受験チャンスがある点は大きなメリットです。働きながらの受験であっても、生活スタイルに合わせて学習計画を立てれば、無理なく続けることができます。
また、資格取得後の働き方を意識しておくことも重要です。
どのような園で働きたいか、どんな保育をしたいかを明確にすることで、学ぶモチベーションも高まり、勉強が目的化せずにすみます。
無理なく合格を目指すなら、信頼できる求人情報のチェックも欠かせません。
理想の働き方につながる職場選びを、今から少しずつ始めてみましょう。
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