小規模保育協議会とは?役割・活動内容・入会メリットをわかりやすく解説

待機児童問題や共働き世帯の増加を背景に、小規模保育は日本の保育を支える重要な選択肢として広がってきました。
その一方で、「制度が複雑で分かりにくい」「運営や質の担保に不安がある」と感じている事業者や関係者も少なくありません。
こうした課題に向き合い、小規模保育を一過性の制度で終わらせず、社会に根づかせる役割を担っているのが、全国小規模保育協議会です。
政策提言から現場支援、情報共有、保険制度の整備まで、幅広い活動を通じて小規模保育を支えています。
この記事では、小規模保育協議会とはどんな団体なのかを軸に、
設立の背景・ビジョン・具体的な活動内容・入会するメリットまでを、初めての方にも分かりやすく解説します。
これから小規模保育に関わる方も、すでに運営に携わっている方も、ぜひ参考にしてください。
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全国小規模保育協議会とは?|小規模保育を支える全国組織
全国小規模保育協議会とは、小規模保育の拡大と質の向上を目的に活動するNPO法人です。結論から言うと、小規模保育に関わる事業者や関係者が協力し合い、制度づくりから現場支援までを行う「業界のハブ」のような存在です。
小規模保育は、待機児童問題の解決策として制度化されましたが、制度開始当初は運営ノウハウや制度理解が十分に整っていませんでした。そこで、現場の声を集約し、国や自治体に届ける仕組みが必要となり、全国小規模保育協議会が誕生しました。
単なる情報団体ではなく、政策提言・情報共有・人材育成・リスク対策まで幅広く担っている点が大きな特徴です。小規模保育を「一時的な制度」で終わらせず、社会に根付かせる役割を果たしています。
全国小規模保育協議会が設立された背景と目的
待機児童問題と小規模保育の必要性
全国小規模保育協議会が設立された背景には、都市部を中心とした深刻な待機児童問題があります。共働き家庭が増える一方で、既存の大規模保育園だけでは受け皿が足りず、多くの家庭が保育園に入れない状況が続いていました。
そこで注目されたのが、定員6〜19人という少人数で運営できる小規模保育です。小規模保育は、限られたスペースでも開設でき、家庭的な保育が可能な点が評価されました。
制度化と同時に求められた「質の担保」
2015年の子ども・子育て支援法の施行により、小規模保育は正式に認可制度として位置づけられました。しかし、制度ができただけでは質の高い保育は実現しません。
「どう運営すればよいのか」「制度は現場に合っているのか」といった課題に対し、事業者同士が知見を共有し、国へ改善を求める組織として全国小規模保育協議会が活動を開始しました。
全国小規模保育協議会のビジョンとミッション
ビジョン|子どもが社会全体で育つ社会へ
全国小規模保育協議会のビジョンは、
「子育てと仕事の両立が当然で、子どもが社会全体で幸福に育てられている日本社会」です。
これは、家庭や保育園だけに子育ての責任を押し付けるのではなく、社会全体で支えるという考え方に基づいています。
ミッション|地域おやこ園の広がりを牽引
ミッションとして掲げているのは、以下のような内容です。
- 地域おやこ園の広がりを牽引する
- 小規模保育の質を高め、親子に寄り添う保育を実現する
- おやこ支援に関わる人々がつながるコミュニティを創る
- 現場の知見をもとに制度や意識を変えていく
単なる理想論ではなく、現場発の知識と経験を社会に還元する姿勢が特徴です。
全国小規模保育協議会の主な活動内容
全国小規模保育協議会の活動は、大きく4つに分けられます。ここでは、それぞれを具体的に解説します。
政策提言活動|現場の声を制度に反映
全国小規模保育協議会は、内閣府や東京都などの会議体に参画し、小規模保育事業者の声を政策に反映する役割を担っています。
- 内閣府 子ども・子育て会議
- 東京都 子ども・子育て会議
- 厚生労働省 子育て支援員研修制度に関する専門会
こうした場で提出された意見書が、施設長加算や障害児加算の導入といった具体的な制度改善につながっています。
情報共有・普及活動|運営ノウハウを横展開
小規模保育は比較的新しい制度のため、運営に関する悩みを抱える事業者も少なくありません。全国小規模保育協議会では、以下のような取り組みを行っています。
- 会員向けメーリングリストでの情報共有
- ミニ相談会・見学会・ワークショップの開催
- 幹事団体施設を中心とした施設見学
成功事例だけでなく、失敗や課題も共有できる点が、多くの事業者にとって大きな価値となっています。
研修・人材育成|保育の質を底上げする取り組み
全国小規模保育協議会は、東京都保育士等キャリアアップ研修の開催など、人材育成にも力を入れています。
小規模保育では、一人ひとりの保育士の力量が保育の質に直結します。そのため、研修を通じて現場力を高めることは、制度全体の信頼性向上にもつながります。
出版事業|小規模保育白書の刊行
これまでに『小規模保育白書』を刊行し、小規模保育の成り立ちや制度の課題、アンケート調査結果などをまとめてきました。
現在は販売を終了していますが、小規模保育を体系的に理解する貴重な資料として、多くの関係者に活用されてきました。
小規模保育事業者向け団体保険とは?
全国小規模保育協議会の大きな特徴の一つが、小規模保育事業者専用の団体保険を創設・運営している点です。
この保険は、
がセットになっており、小規模保育ならではのリスクに対応しています。
個別に加入するよりも条件面でメリットがあり、運営者にとっては実務的な支えとなる制度です。加入には、協議会の会員であることが条件となります。
全国小規模保育協議会への入会方法と会費
入会できる対象者
全国小規模保育協議会には、以下の立場の方が入会できます。
- すでに小規模認可保育事業を運営している個人・法人
- これから小規模保育事業を始めたい個人・法人
- 活動に賛同し応援したい個人・団体(賛助会員)
会員区分と年会費
- 正会員:1口 3万円
- 準会員:1万円
- 賛助会員:1口 5,000円
正会員になることで、団体保険への加入や各種会員向けサービスを利用できます。
全国小規模保育協議会はどんな人におすすめ?
全国小規模保育協議会は、以下のような方に特に向いています。
- これから小規模保育園を開設したい人
- 運営の質を高めたい現役の小規模保育事業者
- 制度動向をいち早く把握したい法人担当者
- 保育政策や社会課題に関心のある人
制度の「利用者」ではなく、制度をより良くしていく側に関わりたい人にとって、価値の高い団体と言えるでしょう。
制度を知った今こそ、「働く環境」も見直してみませんか?

小規模保育協議会の取り組みからも分かるように、
小規模保育は「どこで働くか」によって、働きやすさも保育の質も大きく変わります。
- 補助者配置が機能している園
- 制度や加算を職員にきちんと還元している園
- 小規模保育の理念を大切にし、無理のない運営をしている園
一方で、同じ「小規模保育園」という名前でも、
人手不足が解消されず、現場に負担が集中している園があるのも事実です。
もし今、
- 小規模保育に興味はあるけれど不安がある
- 今の職場で制度が活かされていないと感じる
- もっと子ども一人ひとりに向き合える環境で働きたい
そう感じているなら、一度「園選び」の視点を整理してみることが大切です。
ホイクルートは、保育士専門の転職・キャリア相談サービスです。
まずは転職するかどうか決めていなくても大丈夫です。
LINEで気軽に相談するだけでも、今後の選択肢が見えてきます。
まとめ|小規模保育協議会は小規模保育の未来を支える存在
全国小規模保育協議会は、
小規模保育を社会に根付かせ、質を高めるための中核的な組織です。
政策提言から現場支援、保険制度まで幅広くカバーしており、小規模保育に関わる人にとっては心強い存在となっています。小規模保育の可能性を信じ、より良い保育を実現したい方は、一度情報をチェックしてみる価値があります。
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